ICL手術をするにあたり、患者様が気になる点として多くあげられることの一つとしてレンズの度数選択が挙げられます。
ICL手術の前に行うレンズの度数を決定するための検査では、手術後の見え方をどの程度に設定するのかを決めていきます。
検査をしていく中で、日頃使用しているソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズの度数、眼鏡の度数と、視力検査の結果をもとに患者様と相談しながらシミュレーションを行っていきます。
乱視の度数についても2回の視力検査の結果から、乱視用レンズが必要かどうかを診察にて提案していきます。
患者様には、遠くが見えづらく困っている人、近くが見えづらく困っている人、眼精疲労がつらくて困っている人、視力が出づらい人等、いろいろな人がいます。
ICLをインプラントするにあたり、度数をしっかり遠くが見えるように完全矯正を希望する人もいれば、元のコンタクトレンズの度数を弱めに合わせているので今までと同じ位の見え方を希望する方もいて様々です。
中には、眼鏡の度数をかなり下げていて見えづらい状況下でも、それを自覚せずに過ごしている人もいます。その場合、しっかり遠くが見えるようにすると術後は脳が順応してくれるまでに眼精疲労を感じたり、近くが見えづらく感じる人もいます。そのため手術前の検査でシミュレーションをしっかり行い、自分に合った見え方を探していくことが大変重要になります。
ただし、眼鏡でのシミュレーションになりますので、術後の見え方と全く同じということは難しく、その見え方を狙うことになりますのでご了承くださいますようお願いいたします。
当院では患者様一人一人に合ったICLのレンズの度数を、国家資格である視能訓練士の資格を持った検査員が検査を行い、日本眼科学会認定の眼科専門医が患者様と相談しながら親身になってレンズの度数決定を行っておりますのでご安心ください。