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【コラム】コンタクトレンズで
視力低下が起きる?
原因と対策を眼科医が解説

「最近、コンタクトレンズをつけているのに見えにくい」「急に視力が落ちた気がする」そんな不安を抱えていませんか?

コンタクトレンズを長年使用している方の中には、視力の変化に気づいて心配になる方が少なくありません。実は、コンタクトレンズ自体が直接視力を低下させることは医学的にはほとんどありません。しかし、使用方法や目の状態によっては、見えにくさを感じる原因となることがあります。

この記事では、コンタクトレンズと視力の関係について、正しい医学的知識をわかりやすく解説します。不安を解消し、より良い視力矯正の選択肢を見つけるヒントをお伝えします。

1. コンタクトレンズで「見えにくい」と感じる3つの主な原因

ドライアイによる見えにくさ

コンタクトレンズを装用すると、涙の循環が妨げられやすくなります。この結果、目の表面が乾燥し、以下のような症状が現れることがあります。

  • ・ かすみ目
  • ・ 目のゴロゴロ感
  • ・ 夕方になると見えにくくなる
  • ・ まばたきすると一時的に見えやすくなる

これは視力そのものが低下しているのではなく、涙の層が不安定になることで起こる現象です。適切な点眼薬の使用や、装用時間の調整で改善することが多いです。

ポイント:涙の不足が視界をぼやけさせる

角膜への微細な傷

コンタクトレンズと角膜の摩擦により、目に見えない小さな傷がつくことがあります。特に以下の場合にリスクが高まります。

  • ・ レンズの汚れ:タンパク質や脂質の蓄積
  • ・ 不適切なケア:こすり洗いの不足
  • ・ 装用時間の超過:推奨時間を守らない使用

ポイント:角膜に傷がつくと、光がきれいに通らなくなり、見えにくさを感じることがあります。

度数のズレ・フィッティングの問題

時間が経つにつれて、以下の変化が起こることがあります。

  • ・ 目の度数の変化(近視の進行など)
  • ・ 角膜の形状変化
  • ・ レンズの変形(特にソフトコンタクトレンズ)

これらにより、レンズの度数が目に合わなくなり、見えにくさを感じることがあります。

2. 重大なリスク:合併症による本当の視力低下

注意が必要なケース

適切でない使用方法を続けると、以下のような深刻な合併症が起こる可能性があります。

角膜感染症のリスク

日本では、コンタクトレンズ使用者の約10人に1人が何らかの眼障害を経験しています。特に危険なのは以下の感染症です。

  • ・ 細菌感染:緑膿菌による角膜炎
  • ・ アカントアメーバ感染:水道水との接触が原因
  • ・ 真菌感染:レンズケアの不備

ポイント:これらの感染症は、治療が遅れると永続的な視力障害を引き起こす可能性があります。

統計で見るリスクの実態

リスク行動感染症発生率の増加
レンズをつけたまま睡眠5〜10倍
水道水でのすすぎアカントアメーバ感染の主因
ケースの不適切な管理細菌繁殖の温床

3. 安全なコンタクトレンズ使用のための5つのルール

手洗いの徹底

レンズに触れる前は必ず石鹸で手を洗い、清潔なタオルで乾かしましょう。

正しいケア方法

  • ・ こすり洗いを必ず行う
  • ・ 新しい保存液を毎回使用
  • ・ 水道水は絶対に使わない

装用時間の厳守

推奨される装用時間を守り、目を休ませる時間を作りましょう。

定期検診の受診

年に1〜2回は眼科で検診を受け、目の状態をチェックしてもらいましょう。

症状があるときの対応

以下の症状があるときは、すぐにレンズを外して眼科を受診してください。

  • ・ 強い目の痛み
  • ・ 急激な視力低下
  • ・ 光がまぶしく感じる
  • ・ 目の充血が強い

4. より安全で快適な視力矯正:ICLという選択肢

コンタクトレンズのリスクや日々のケアの煩わしさから解放される方法として、ICL(眼内コンタクトレンズ)という選択肢があります。

ICLのメリット

  • ・ 日々のケアが不要
  • ・ 感染症のリスクが少ない
  • ・ ドライアイになりにくい
  • ・ 長期的に安定した視力
  • ・ 可逆性がある(必要に応じて取り出し可能)

適応について

ICLは以下のような方に適しています。

  • ・ 近視度数が-3.0D以上
  • ・ ICLを入れるスペースが十分にある
  • ・ 活動的なライフスタイルを送っている

5. 医療機関受診のすすめ

コンタクトレンズによる見えにくさや不安を感じている方は、まず眼科専門医にご相談ください。

こんな症状があるときは早めの受診をおすすめします。

  • ・ 急に見えにくくなった
  • ・ 目の痛みや充血がある
  • ・ コンタクトレンズをつけても見えにくい時間が増えた
  • ・ ドライアイの症状が強い

専門医による適切な診断により、現在の目の状態を正確に把握し、最適な視力矯正方法を選択することができます。

6. よくある質問

Q1:コンタクトレンズを長年使うと視力は落ちますか?

A:コンタクトレンズ自体が視力を低下させることは医学的にはありません。ただし、不適切な使用により合併症が起こると、視力に影響する可能性があります。定期検診と正しい使用方法を守ることが重要です。

Q2:急に見えにくくなったのですが、コンタクトレンズが原因でしょうか?

A: 急激な視力変化には様々な原因があります。コンタクトレンズの汚れや度数のズレ、目の病気の可能性もあります。すぐに眼科を受診して原因を調べてもらいましょう。

Q3:ドライアイでもコンタクトレンズは使えますか?

A:ドライアイの程度によります。軽度であれば点眼薬の併用や装用時間の調整で改善できることがあります。重度の場合は、ICLなど他の矯正方法を検討することをお勧めします。

Q4:ICLはコンタクトレンズより安全ですか?

A:ICLは一度の手術で長期間安定した視力が得られ、日々のケアに伴う感染症リスクがありません。ただし、手術には一定のリスクも伴うため、専門医とよく相談して決めることが大切です。

Q5: コンタクトレンズからICLに変える目安はありますか?

A:以下のような場合にICLを検討される方が多いです。

  • ・ コンタクトレンズのケアが負担に感じる
  • ・ スポーツや仕事で不便を感じる
  • ・ ドライアイや感染症を繰り返している
  • ・ より自然な見え方を求めている
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