今回は眼圧と角膜厚の関係についてお話しします。
【眼圧】
眼の中の房水の圧力のことで、大気圧との差をmmHgで表し、正常値は10〜21mmHgです。 房水は毛様体で作られ、前房を満たして眼球の形状を保ち、栄養供給や老廃物排出を担いますが、流れが悪くなると眼圧が上昇します。
【角膜厚】
眼科診断で重要な角膜の中心部の厚さのことです。
通常、日本人の平均値は約520〜540μmです。
角膜厚が実際の眼圧測定値に影響を与えます。角膜が厚いと測定値が実際より高く出やすく、逆に薄いと低く出る傾向があります。
眼圧は主に非接触眼圧計などで角膜に圧力をかけて測定しますが、角膜の厚さ(通常520〜540μm)が厚くなると抵抗が増し、眼圧が高く見積もられます。
高眼圧症の診断では、この「見かけ上の高値」を避けるため、角膜厚を別途測定し補正眼圧を算出することが重要です。
角膜厚が厚いと正常眼圧でも高く測定され、緑内障リスクの過大評価を招く可能性があります。
レーシック手術後など角膜が薄くなった場合は逆に低く出るため、補正式(例: Ehlers式)で真の眼圧を評価します。
正確な診断のため、眼科では角膜厚測定(前眼部OCTなど)を併用します。



















