アイクリニック東京グループでは、様々な目の疾患について、皆様に少しでも理解を深めていただけるコンテンツを用意しました。
今回は、〜 眼精疲労 編 〜 です。
■眼精疲労
【原因・病態】
眼精疲労とは、眼の疲れや不快感が長時間の視覚作業や眼の負担によって引き起こされる症状のことで、眼の疲れや痛みなどの症状の他、頭痛や肩こりなどの全身症状が出現します。
主な原因として、度数の合っていない眼鏡やコンタクトレンズの使用、パソコン作業、スマートフォンやタブレットの使用、読書、運転、テレビの視聴など、近距離での視覚作業が多い場合に発生しやすいとされています。長時間のパソコン作業やスマートフォンを長時間使用することが多いと、眼の焦点を合わせることが継続的に求められ、ピント調節の役割を果たしている毛様体筋がずっと緊張していることにより眼精疲労が発生しやすくなります。また、眼を使った長時間の作業の間に、適度な休憩を取らないと、眼精疲労を悪化させる可能性があります。その他にも、薄暗い部屋や眩しい証明下での作業は、眼の負担を増加させ、眼精疲労の要因となります。また、緑内障や白内障、ドライアイでも眼精疲労が出現することがあります。
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【症状】
眼精疲労の症状として、目が疲れて重く感じます。眼痛、目のかすみ、眩しさ、充血など眼の症状が主ですが、眼精疲労の症状が酷い場合は眼以外にも、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しないこともあります。
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【治療】
原因を特定できる場合は、その原因を取り除くことが必要になります。眼鏡やコンタクトレンズが合わない場合は作り直したり、眼の病気があれば治療することで眼精疲労の症状は軽減されます。
パソコンやスマートフォンを長時間使用する機会の多い人は、作業の間に適度な休息を取りながら行うことが非常に大切です。その他にも適切な照明環境も重要です。眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効である場合があります。
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【総括】
眼精疲労は、現代のデジタル生活でよく見られる問題であり、適切なケアと予防策を取ることが大切です。パソコン等による長時間の作業の際には、定期的に休憩を取り、眼を保護するための対策を行うことが、眼精疲労を軽減するのに役立ちます。
また、症状が持続する場合や重度の場合は、眼科医に相談して専門的な診断と治療を受けることが重要です。