ICLについては知っている方も多いかと思いますが、多焦点IOLについては知らない方も多いのではないでしょうか?
最近ICLの認知度が高まり、様々な年齢層の方が来院されます。
その都度、その方々に合った術式をご提案させて頂いています。
ICLをご希望されて来院頂いた方にICL以外のIPCL、EVOviva、多焦点IOLをおすすめする場合もあります。
今回のコラムでは多焦点IOLについてご紹介いたします。
IOL(Intra Ocular Lens:眼内レンズ)とは?
白内障手術の際に濁った水晶体の代わりに眼の中へ挿入する人工のレンズのことです。


⚫︎IOLの種類⚫︎
IOLにも色々なタイプがあります。生活スタイルやニーズによって選んでいきます。
① 単焦点IOL
- ・特徴:遠く、または近くのどちらか一方に焦点を合わせるタイプ。
- ・利点:保険適用であり、光学性能が安定している。
- ・注意点:焦点が1つの距離にしか合わないため、遠くにピントを合わせた場合は近くを見る時に老眼鏡が必要。近くにピントを合わせた場合は遠くを見る時に眼鏡が必要。
- ・向いている人:遠くや近くのどちらか一方をよりクリアにみたい方。
② 多焦点IOL
- ・特徴:遠く・中間・近く等、複数の焦点を持つレンズ。白内障と老眼を同時に解消できる。
- ・利点:眼鏡を使う頻度を減らせる。
- ・注意点:夜間にハロー(光の輪)やグレア(眩しさ)を感じることがある。眼鏡が0になるわけではない。
- ・向いている人:眼鏡に頼らず生活したい人や、アクティブなライフスタイルの人。
⚫︎当院で取り扱っているIOLについて⚫︎
当院では3種類の多焦点レンズを取り扱っています。詳しくは当院HPの白内障のページをご覧ください。
(ICLクリニックKITTE大阪では近日開始予定です)
多焦点IOLの多くは自由診療で保険診療に比べると高額です。
保険診療でも近年、選定療養等で多焦点IOLを取り扱っているクリニックが増えていますが、選定療養では対象となるレンズが限られてしまうことに注意が必要です。
当院では、最大5焦点のIOLの取り扱いに加え、レーザーを使って水晶体に切れ込みを入れてレンズを収める空間を作ります。レーザーを使用することにより、人の手よりも精密に均一で理想的な丸い穴を開けます。正確に作ることで、多焦点レンズの効果を最大限に発揮させることができる点がメリットの一つです。
白内障手術について気になった方は、ぜひ一度当院を受診しご相談ください。

