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目の疾患について 〜 網膜裂孔 編 〜

アイクリニック東京グループでは、様々な目の疾患について、皆様に少しでも理解を深めていただけるコンテンツを用意しました。
今回は、〜 網膜裂孔 編 〜 です。

■網膜裂孔

【原因・病態】

網膜裂孔とは、網膜に小さな穴や裂け目ができる状態のことを言います。網膜は目の内側を覆う薄い膜であり、視覚情報を受け取り、脳に送る重要な役割を果たしています。網膜裂孔が生じると、網膜が損傷し、視力に影響を与える可能性があります。網膜剥離に進行していくので、直ちに治療する必要があります。
網膜裂孔の主な原因として、加齢に伴うものが一番多いです。中高年になると後部硝子体剥離が起こってきます。それ自体は加齢変化であり、悪いものではありませんが、もともと網膜が変性して薄くなっている場所があると、硝子体が網膜から分離しようとすると引っ張る力がかかり、網膜が破れ、裂孔が生じます。中等度以上の近視では、変性が起こっている人が多く、目の良い人に比べて網膜裂孔・網膜剥離の頻度が高いです。それ以外にも、目に対する外的な衝撃や怪我が原因で網膜に裂け目ができることがあります。

網膜裂孔についての画像
網膜裂孔についての画像

【症状】

網膜には痛覚がないので、痛みが生じることはなく、網膜に穴が開くだけでは自覚症状はほとんどありません。そのため、網膜剥離に進行して初めて気づく人も多くいます。網膜裂孔は無症状であることが多いですが、飛蚊症・光視症を自覚することもあります。裂孔が進行し、網膜剥離が発生すると、視野の一部が欠けることがあります。

【治療】

網膜裂孔の主な治療法は、レーザーによる網膜光凝固術で、網膜剥離への進行を抑えるようにします。裂孔の周囲にレーザーを照射して、焼き固めることで裂孔が広がるのを防ぎます。
レーザー照射後、凝固が固まるのに1週間から10日かかりますが、その間に剥がれる力がかかったり、新たな裂孔が生じると網膜剥離に進行してしまいます。網膜裂孔が進行し、網膜剥離が発生した場合には、硝子体手術や網膜剥離復位術が必要になることがあります。

【総括】

網膜裂孔を予防する明確な方法はありませんが、早期発見と治療が重要です。定期的な眼科検診を受けることが推奨されます。また、目に異常を感じた場合は、速やかに眼科医の診察を受けることが重要です。

網膜裂孔についての画像
網膜裂孔についての画像
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