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目の疾患について 〜 網膜色素変性 編 〜

アイクリニック東京グループでは、様々な目の疾患について、皆様に少しでも理解を深めていただけるコンテンツを用意しました。
今回は、〜 網膜色素変性 編 〜 です。

■網膜色素変性

【原因・病態】

網膜色素変性とは、眼の中で光を感じる組織である網膜に異常が生じる疾患です。
網膜色素変性は遺伝的要因によって引き起こされることが多く、日本では人口10万人に対して18.7人の患者がいると推定されています。特徴的な症状としては、夜盲、視野狭窄や視力低下があります。

網膜色素変性についての画像
網膜色素変性についての画像

【症状】

網膜色素変性の特徴的な症状として、夜盲(暗いところでものが見えにくい)、視野狭窄(視野が狭い)、視力低下の3つです。
網膜色素変性では、夜盲が最初に現れることが多く、進行すると、周辺の視野が狭くなって、物にぶつかりやすくなったり、物が見えたり消えたりするという症状が現れるようになります。さらに病気が進行すると視力低下を自覚するようになります。
網膜色素変性は基本的に進行性の病気ですが、その進行はとてもゆっくりで、数年あるいは数十年かけて進行すると言われています。また病状の進行速度は個人差がみられ、症状の起こる順序にも個人差があり、最初に視力低下を感じてから、夜盲を自覚する人もいます。

【治療】

網膜色素変性の治療ですが、現時点では根本的な治療法はありません。治療法の研究は進められており、症状の進行を遅らせることを期待して、暗順応改善薬、ビタミンA、循環改善薬などの内服を行うことがありますが、効果は証明されていません。
治療法の開発に向けて、網膜神経保護、遺伝子治療、網膜幹細胞移植、人工網膜などの研究が全世界で盛んに行われていますが、まだ時間がかかる状況です。
対処的な方法として、残っている網膜の機能を最大限に活用して、補助具を使用することで少しでも社会生活を送りやすく工夫するロービジョンケアが行われています。
遮光眼鏡は明るいところから急に暗いところに入ったときに感じる暗順応障害に対して有効であると言われています。また明るいところで感じる眩しさを軽減させることも可能です。
拡大読書器やルーペを使うことで、視力が低下しても活字を見やすくすることが可能です。
遮光眼鏡や拡大読書器、ルーペなどは補助具の一つであり、患者さんの病状に合わせて選びます。
その他に、白杖をもつことにより、自分が視覚障害者であることを周囲へ知らせることができます。

【総括】

網膜色素変性は、定期的な眼科医の診察を受け、症状の進行を管理し、必要なサポートなどを利用することが重要です。
網膜色素変性は、厚生労働省が認める医療費助成制度の適応疾患です。ある一定の視力低下と視野狭窄がある場合、本人の申請があれば、医師が難病患者診断書・網膜色素変性臨床調査個人表を記載し、それを管轄の保健所に提出することで、基準を満たすと判断された場合は、医療費の助成を受けることが可能です。
また視力や視野障害の程度によっては、身体障害者の認定を受けることもできます。詳しくは担当医へ相談しましょう。

網膜色素変性についての画像
網膜色素変性についての画像
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