乱視とは?
人は物を見る時に、外からの光を角膜と水晶体を通して屈折させて網膜に結像することで焦点を合わせています。その焦点が2つ以上ある状態が乱視で、物がダブって見えてしまいます。
角膜や水晶体の屈折率の異常が原因で、眼鏡やコンタクトレンズで矯正できる正乱視と、矯正できない不正乱視に分類されます。(不正乱視についてはこちら)
そのため、ICLで矯正できるのは正乱視のみですが、不正乱視が起こる原因の一つである円錐角膜の方は当院で治療をしたのちにICLで乱視を軽減することもできます。
ICLにおける乱視の矯正
トーリックと呼ばれる2か所に度数が入った乱視用のレンズを、乱視を打ち消す方向(軸)に合わせることによって焦点を1つに矯正することが出来ます。
ICLのトーリックレンズの規格の度数は6Dまであるので、強度の乱視にも対応しています。
また、軽度の乱視であれば切開によって乱視を軽減することができます。
ICLを挿入する際に3mmほど切開をしますが、その切開によって多少の乱視がおきます(惹起乱視)。
この惹起乱視をうまく利用して、元々の乱視を打ち消す方向から切開することで軽度の乱視であれば軽減することが出来ます。この方法を強主経線切開といいますが、術者の技量を要しどこの施設でも出来ることではありません。
乱視ありのトーリックレンズがいいのか、切開による乱視軽減で十分なのかは、乱視の度数や角膜の形状などを詳しく診察したうえで診察でお話ししますのでご安心ください。
乱視が強いとコンタクトレンズの規格があまりなく、多少のダブりや ボヤけは諦めていた方にも、快適な視界をお届けすることができます。
ぜひ一度検査にお越しください。