ICLについて①

当院のホームページ内で適応、手術方法、料金、メリット・デメリットなど詳しく説明していますが、こちらではより簡単に「ICLとはどういった手術なのか」を実際の術前検査でよく聞かれる質問とともにお話ししていこうと思います。
ICLとは?
一言でいうと、眼内に挿入して視力回復をする専用のレンズのことです。
ICLは近視の人しかできない?
ICLは近視の方だけでなく、遠視や乱視の方も受けることができます。
また、そのほかの屈折矯正手術と比べても幅広い度数に対応していますので、ICLを選択される方の中にはレーシック適応外と診断された方も数多くいらっしゃいます。
用語が難しい!!
ICLについて調べると、ICLやホールICL、眼内コンタクトレンズ、眼内レンズ、フェイキックIOLなどなど・・・専門的な言葉や似たような言葉がたくさん出てきて分からなくなってしまいますよね。
これらの用語を簡単に図にまとめてみました。
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眼内レンズといえば、眼科の領域では白内障の手術で水晶体の代わりに挿入する単焦点と多焦点のレンズを指します。(図の左)
それに対し、水晶体を残したまま近視・遠視・乱視を矯正するのが、有水晶体眼内レンズです。(図の右)
ICLは「有水晶体眼内レンズ(PhakicIOL)」のなかの「後房型レンズ」の一種です。
前房型、後房型とは?
眼球には「眼房」という場所があり、そこは房水と呼ばれるお水で満たされています。虹彩より前方の部分を「前房」、後方の部分を「後房」といい、有水晶体眼内レンズは挿入する位置によって「前房型」と「後房型」に分類されます。
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今回はここまでです。次回はメリット・デメリットについて詳しくお話しします。